機械の機嫌に付き合う日常
抜染機の調子が悪く、この日は一日、抜染のテストに向き合っていました。柄の出方、濃淡のかすれ具合、生地への抜けの入り方——「あーでもない、こーでもない」と言いながら、何度も何度も試し刷りを重ねていきます。
写真の一枚は、柴犬のシルエットが花丸の中に描かれたTシャツ。もう一枚は、風神雷神。同じ図案でも、抜染の具合によって濃く鮮やかに出るものもあれば、うっすらとした表情に仕上がるものもあり、機械のコンディションひとつで、まったく違う顔を見せてくれます。
思えば、こうした地道な作業の繰り返しを、もう20年続けてきました。うまくいかない日も、思った通りに柄が出ない日もありますが、その積み重ねの先に、江戸てんらしい一枚一枚が生まれています。
いつも支えてくださる皆さまに、あらためて感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。



