5月のバルセロナ、豆腐と抹茶と祭りと

5月、バルセロナへ行ってきました。

地元でいつもお世話になっているお豆腐屋さん「染野屋」さんが、実はバルセロナでもお店を開いていると聞いて。

しかも5月には現地で祭りを開くとのこと。

これは行くしかありません。

ミラノに住んでいる友達を誘って、バルセロナで待ち合わせをすることにしました。

会場に着いて、すぐにSOMENOYAさんの屋台を見つけました!

青い空とヤシの木を背景に、品書きがスペイン語と並んで掲げられている。

焼きそば、抹茶そば、焼きおにぎり、みたらし餅豆腐、

きっとスペインの方の口に合うように考えられた、バルセロナオリジナルのメニュー。

ハッピ姿の店主さんと、束の間の再会。

このハッピ、江戸てんオリジナルの一点もの。

生地は倉敷デニムなんです。

一緒に写真も撮ってもらいました。

故郷の豆腐の味が、こんな形で誰かの日常に溶け込んでいく。

それを目の当たりにして、じんわり嬉しくなりました。

祭りの合間には、近くの屋台で冷たい抹茶ラテを一杯。

お茶も釜から柄杓を使ってお湯を汲み、ラテも茶筅で泡立てるという本格派!

何杯もお茶を点てるのは大変だろうなーと。

スペインで飲む抹茶は、いつもよりちょっと特別な気がします。

会場には和柄の生地を使ったバッグやポーチのお店、

書と絵を組み合わせたトートバッグを作る作家さんのブースもありました。

現地の方が思い思いに和の美意識を解釈して形にしている様子が、なんだかとても新鮮でした。

着物・浴衣・甚平を扱うお店も、多くの人で賑わっていました。

会場を歩けば、着物や浴衣を纏った現地の方や、和柄のシャツを羽織った若者たちとすれ違います。

祭りを離れて、サグラダファミリアやモザイクタイルの柱が並ぶパラウ・デ・ラ・ムジカ・カタラーナにも足を運びました。

花や幾何学模様で彩られた柱の下に立つと、

装飾への情熱というところで、この街と日本の美意識がどこか静かに響き合っているような気がしました。

自分がふだん何気なく親しんでいる伝統の価値を、あらためて見つめ直す時間になりました。